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月に繭 地には果実 [本2005]

月に繭 地には果実〈上〉

月に繭 地には果実〈上〉

  • 作者: 福井 晴敏
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2001/08
  • メディア: 文庫

月に繭 地には果実〈中〉

月に繭 地には果実〈中〉

  • 作者: 福井 晴敏
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2001/08
  • メディア: 文庫

月に繭 地には果実〈下〉

月に繭 地には果実〈下〉

  • 作者: 福井 晴敏
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2001/08
  • メディア: 文庫

タイトルと表紙からは全く連想できませんが「“∀”Gundam」の小説。
作者が意外(「ローレライ」「亡国のイージス」の作者)だったので思わず購入して読んでみたわけですが、なかなか面白かったわけです。

「「“∀”Gundam」の小説今読んでいるのさぁ。」
と友人に話したら、
「いや、“∀”はヒゲが生えている上に、コクピットがキ○タ○に酷似しておるので認められないのだよ。つうかデザイン終わってる。」
と返され、私自身も格好悪いと言う印象しかなかったのですが、小説なので頭で勝手に格好よさげなデザインに変換してしまえば気になりません。

ニュータイプの少年が、ひょんなことからモビルスーツに乗って戦うって、まぁ、お決まりのパターンで物語は進んで行くのですが、
主人公が「全裸で首からちょきんぎょをぶら下げた格好」でモビルスーツに乗ると言う想定外の展開で、完全にやられてしまいました。
嘘だと思うのなら読んでごらんなさい。

ガンダムなんて知らねぇ。なんて人も普通に楽しめる内容になっていると思います。

・『いやぁ、これはいくらなんでもご都合主義に過ぎるのでは?』といった事象を「ニュータイプ」「ナノテクノロジー」2つの単語だけで説明。

・ディアナとキエルの二人のヒロインの容姿が全く同じ事に対する説明が最後までなされない。深い理由が何かあると匂わせておいて放置。

粗探しするといろいろとまぁあれですが、読んで面白ければOKと言う人にお勧めいたします。


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コメント 2

Aa

はじめまして。
ご友人の的確なアニメ評に思わず笑いました。私はアニメは横目で見ていた程度なのですが、この小説は面白かったと思います。
しかし、全裸でちょきんぎょ、それもまたそのとおりですね・・・(笑)。
端的で的確な批評を楽しませていただきました。

この文庫版の表紙デザインも素晴らしいと思います。
しかし幻冬舎め、長らく品切れ(絶版)させていたくせに、最近の福井作品映画化に便乗して再版して本屋に平積みとは。
おかげで私はハルキ・ノベルスなんてマイナーな新書を探し回る羽目になったのにッと、個人的な恨みをぶつけつつ、失礼させていただきます。
by Aa (2005-06-23 11:07) 

ma505

はじめまして。コメントありがとうございます。

>この文庫版の表紙デザインも素晴らしいと思います。
私もそう思います。SFなのに合戦絵巻風。
月が未来で、地球が過去と取るとテーマにも合致しててこの表紙は好きです。
アニメが原作の小説の表紙で、原作の絵を使わないのは、かなり珍しいことではないでしょうか。
「アニメの∀ガンダム」のデザインがあまりに不評だったのが理由なのではと勘ぐりたくなります。
by ma505 (2005-06-24 03:11) 

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